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プロフェッショナルになる条件

  仕事を理由に、現在北海道に住所を置く知人。
移り住んでから今日まで、時間と移り気な天
気に恵まれた日には、いつもの場所に出向き
北の海に映る夕日を写真におさめ続けている。

地図を片手に彼が立っているだろう岬を想い
いつか行ってみたいなと呟く自分が、送られ
てきた写真で飾られたパソコンの画面に、う
っすらと映っている。

ある酒の席、歌を生業とする友人が、誰もが
知っているだろうスタンダードナンバーを、
声ひとつのアカペラで奏で始めた。
感動で体が震えるなんていうのは、言葉の世
界だけの、大げさな表現にしかすぎないと思
っていた。だけど、その時確かに心の動きは
小刻みに自分の体を揺らした事を、今でもは
っきりと思い出すことができる。

「 歌を歌う 」「 歌を聞かせる 」は同じ
ようでいて、全く違うと彼は言う。

「 聞かせる 」には自分の世界に入り込んで
はいけない、入り込んでいるように演じてた
としても、決して入り込んではいけない。

気持ちの矢印はいつだって自分ではなく、聞
かせたい誰かに向いていること。冷静を保ち
そして大切に、伝えるべき音符のひとつひと
つを声で奏でた時、人の心は動くという。


彼の歌う姿からは、その様子を垣間見ること
は全くできない。むしろその反対に見える彼
が、実は冷静にそれを演じていることに、言
われて初めて気づいた。

自分に酔うカラオケという遊びと違うのは、
「 そこ 」と彼は最後に笑った。

誰かのためにという行動も、実は気持ちの矢
印は自分に向いているのに、応えてくれない
周りを攻めたりしてはいないだろうか。


そう自分に問いただすと、自分ははあらゆる
場面でアマチュアだなと、つくづく思う。

今日も届いた、いつもの場所で写した、いつ
もの北の海に映る夕日の、だけど決して一枚
たりとも同じがない写真。

写真に触れる度に、いつも動かされる心の様
子からいって、彼は写真で飯を喰っている訳
ではないけれど、

「 見せる 」ことができる写真を撮る瞬間の
彼は、やはり「 プロ 」なのだと思う。image0

プロケアネイル 青山・吉祥寺

 マネージャー・インストラクター                          福澤 太郎

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

なんだか、詩のようなブログに
感動いたしました。
心の平穏をありがとうございます。

日々精進していきたいと思います。

投稿: 1213 | 2005年9月12日 (月) 20時21分

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